6年生の夏休みは天王山、何時間勉強したらいいい?

6年生の夏休み、塾の先生は口をそろえて(たぶん、どこの塾も同じだと思います)勝敗の分かれ目は、この夏にあり!

「夏休みは天王山です。」

と言います。すべての学習内容を終了し、受験までにまとまった時間が取れるのは夏休みと冬休み。冬休みは短く受験直前ですから仕上げの段階。6年生の夏休みには弱点を克服しておかなければなりません。

目次

女性のイラスト何時間勉強したらいい?

6年生の夏、どこの塾も夏期講習がみっちり組まれています。サピックスは23日間通塾しました。早稲田アカデミーに通っているお友達は、通塾の日以外にも、避暑地4泊5日の合宿形式一日10時間の特訓コースもあったそうです。

塾に行かない日は、宿題はもちろん、今までにやり残した課題、苦手な問題のやり直しなど、各家庭であれこれ勉強計画を立てます。夏が終わった時、

「うちの子、本当にこの夏はよく頑張って勉強したわ。」

と思っても秋に成績がぐんと伸びたと実感することは少ないそうです。なぜなら、どこの家の子も頑張るから。夏に努力を怠ったら置き去りにされてしまうと考えた方がよいかもしれません。

では、いったい夏休みに何時間勉強したらよいか? 

残念ながら明確な時間数を示すことは難しいです。子どもによって集中力や勉強方法も違いますから、単純に時間数だけで比べられません。

ただ、本人がたくさん勉強して頑張ったと思えるだけの時間を費やせれば、自信につながります。

また時間数だけではなく、自分の弱点を知りどのくらい克服できたか、やるべき課題をどのくらい自分のものにできたかも重要です。

親は時間管理と健康管理に注意し、早寝早起きを徹底し、ダラダラと過ごさないように生活させるに尽きます。

学校も塾もないから、ゆっくり寝かせてあげたいと思う日もありますが、生活リズムの乱れは尾を引きます。夏休みは40日間もあると考えず、40日間だけだと考え、一日一日を大切に使いましょう。

夏休みに入る前には、子どもと相談しながら勉強計画をたてることはもちろんですが、毎日具体的に午前中はこれを仕上げて、とびっきりのおいしいお昼ご飯ねとか、午前中は塾だから、帰宅したら録画していたテレビを見て、これをしようねとか、一日もしくは一週間の予定を具体的に確認しあうことです。

本人が納得して取り組まなければ学習内容が身につきませんから、無理強いではなく本人の希望も聞き入れながら調整する必要があります。

大人でも何時間も勉強するのは辛いものです。親が期待するほど成果が上がらなくても、続かなくても怒ったりせずに、本人が気持ちよく取り組める環境作りも親の努めです。

女性のイラスト弱点洗い出し作業は親の仕事?

夏休みは弱点を洗い出し、克服する時です。

ここ数ヶ月に受けたテストの結果などを見直し、間違えている問題を洗い出してみると、弱点が見えてきます。

正答率が高い問題なのに、わが子はできていない(多くの子が正解しているのに正解できないのは、基礎ができていない証拠)
わが子は、算数の確率の問題ができない
漢字の単純なミスをしている
・・・・・など

小学生に自分の弱点を洗い出す作業は難しいので、大人が洗い出してあげて、関連問題など優しい問題から、取り組ませることが得点力アップにつながります。

どうしてもわからない問題などは、親が教えてあげることができれば一番よいですが、もし一緒に取り組むのが難しければ、塾の先生のところに持っていって質問するとよいでしょう。

ただ塾は大勢の児童を抱えていますから、質問コーナーが希望するほど利用できないこともあるかもしれません。そういった場合、お金がかかってしまいますが個別に指導してくれる家庭教師などをお願いするなど、解決しないままにしておくことだけは避けましょう。

ただし、家庭教師は時間内は熱心に教えてくれますが、依頼された時間に勉強を教えてくれる人にすぎません。その子の弱点を見つけてどう克服すべきかまで指導してくれる先生はなかなかいません。親が家庭教師に具体的に相談して、解決方法を指導してくれるように依頼しましょう。

高いお金を払ってお願いする家庭教師や個別指導の先生を賢く利用するには、どうしたらよいか、わが家はサピックスの個別指導プリバードを利用していました。その時に経験した先生の活用法をご紹介した記事↓もご覧ください。

女性のイラスト貴重な時間なのに、子どもが集中しないのは?

夏休みは親子で一緒にいる時間か増えます。親は思い通りに動かない子どもに対してイライラがつのったり、子どもは口うるさい親に反抗したり、親子で衝突することもしばしばです。

でも、基本的に子どもはママが好き、ママの期待に応えようとその子なりに頑張っています。反抗期でいうことを聞かないという親もいますが、子どもなりに不満があるからです。

小学生が、親のいう通り何時間も勉強する方が珍しいです。

一方的な要求をつきつけ過ぎていないか、頭ごなしに無理強いをしていないか、子どもの気持ちを受け止めているか、些細なことをいつまでも指摘していないか。

ママはそんなつもりはないとか、本人のためを思って言っていると考えがちですが、わが子の気持ちに寄り添いながら学習意欲を引っ張っていくのが正解です。大人なのですから。

・怒ったりしない!
・できたことを褒める!
・できなくても努力していることを褒める!
・できなかったことは一緒に取り組む!

信頼関係が深まれば、親の忠告やアドバイスが子どもの心に響きます。

大人でも、自分の立場や意見に寄り添ってくれる人となら話し合ってみようとか、期待に応えるために頑張ろうと思いますよね! それは子どもも同じ!!

長いようであっ!という間に終わってしまう夏休み、価値ある時間にしてあげられるかどうかは親は次第!

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