コツコツ勉強する体質にするにはどうしたらいい?

子どもを産んで、人は生まれながらにして持っている特性がまったく違うことを知りました。わが家は典型的なコツコツタイプの女の子、集中力が長続きしない男の子が誕生しました。勉強はコツコツに勝るものはなく、息子にどうやってコツコツ学ばせるか、わが家のとった方法をご紹介します。

女性のイラスト喧嘩はエネルギーの無駄遣い

我が家の初めての中学受験は娘、二回目は息子でした。娘は、静かに机に座って与えられた課題を粛々とこなすタイプで、テキストもよく整理されていました。

一方息子は、机の前に座るまでの時間が長く、やっと座っても長くは続きません。私も手伝っていましたが、テキストは常に部屋中に散乱しており、宿題は適当に済ませており、塾に通い始めて数か月はよく親子喧嘩をしました。どこの家庭でもよくある光景だと思います。

なかなか課題に取り組まない子ほど、親子喧嘩に割く時間が長いように思います。しかし、喧嘩は、時間とエネルギーの無駄遣いにすぎません。得るものは何もなく、時間にやる気、失うものばかりです。

怒ったところで、息子のやる気スイッチは入りません。本来なら真っ暗になるまで外で走り回りたい年頃なのだということ、娘と息子はまったく異なる資質であると考え直し、息子のやる気を引き出すには

「宿題をきちんとやれば、ママがたくさん褒めてくれる。塾では、復習をやってない時より、やった時の方がいい点が取れて気持ち良かった。」

と本人に気づかせることだと考え直しました。

最初から親の期待通りにはいきませんから、やりたくないという彼のイライラを受けとめつつ、いつも一定の感情で、少しでもよくなったことを褒め続けました。小学生はまだママが大好き。ママに褒められれば悪い気はしません。例え口では生意気なことを言い返しても、褒められるとまんざらでもない様子(あまりに大げさに褒めるのは嘘くさいのでやめましょう)。もちろん出来ない時にも叱ってはいけません。これが終わったら、おいしいおやつにしようかなどと提案し、終わるまで一切口出しせず妥協を許さず黙って待ちましょう。親にはっては、意外に忍耐のいる仕事です。

きちんと課題をやると、褒められるし、ライバルに勝てた。気持ちいい、嬉しいと気づかせるように努めました。

女性のイラストメリハリをつけるためのもの

家庭での時間をすべて塾の宿題に費やすと、息苦しくなります。時間にメリハリをつけましょう。わが家の場合は、大好きなサッカーを活用しました。

「テストの点が悪かったから、サッカーには行かないよ!」

ではなく、

「サッカーに行くために集中してやっちゃおう!」

と提案し続けました。

仮にテストの点が悪くても、サッカーのせいにするのではなく、どうしたら点数を伸ばせるか一緒に見直し、サッカーに行くために次は頑張ろうと言ってあげました。

無理やりサッカーを取り上げたところで、勉強に集中できないことは明白です。サッカーの時間を捻出するには、何をいつまでにやるか、どんな風にやるか、本人と話し合いながらサッカーを励みにしました。

塾を優先しつつでしたが、時間をやりくりしながらサッカーの練習や試合にも参加したことは、息抜きになっていたと思います。

成績は本人のやる気次第。親から見ると納得のいくできばえでなくても、本人が自分は頑張っているという気持ちになれるかどうかが重要です。

小学校5、6年生にもなると、親の前では頑張っているふりなどいくらでも出来ます。本人が自分なりにやるだけのことはやっていると思えたら万々歳!

我が家の場合、渋谷幕張中のサッカー部に入って、高校生になったらブラジルに遠征に行くことを励みに、またサピックスの仲間に刺激され負けたくないという気持ちも手伝って、学年があがるごとに自分の置かれている立場を理解し、勉強に取り組めるようになった気がします。

しかし、最後まで部屋はグチャグチャで、母親目線では、頭の中は整理されているのか疑問でした。やり残した課題は山積み、模試では合格圏内になかなか入れませんでした。しかし、

諦めてしまえばそこでおしまいです。何より息子自身が

「俺は頑張っている。」

と思っていましたから、彼なりのコツコツを応援しました。

親の仕事は、一貫した姿勢でどんと構えて、自分を信じて最後まで取り組むことの大切さを諭すことのように思いました。

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