勉強もサッカーも全力で挑むなら渋幕しかない!

息子の所属していた渋谷幕張高等学校のサッカー部をご紹介します。勉強と部活の両立に全力で走り続けている部員たちのことを多くの方に知って頂けたら嬉しいです。

目次

女性のイラスト渋幕サッカー部の最大の特徴

大学受験に向ける志が高く、高3の選手権まで部活をやりきっていること!

千葉県は言わずと知れたサッカー王国。サッカーのレベルが非常に高く、強豪校がひしめきあっています。その中で渋谷幕張高校は、超進学校であり、少ない部員数ながら県リーグでは2部(2020年)に在籍し、主な大会では、ベスト16に入るくらいの実力です。

渋谷幕張高校は、全国でも有名な進学校です。2017年度の東大合格者ランキングでは、全国1位は開成高校、2位は筑波大付属駒場高校、3位は灘高校、そして4位は78名の合格者を出した麻布高校と渋谷幕張高校でした。2018年度は9位、2019年度は6位、2020年度は5位、年によって医学部を目指す生徒数の影響もあり変動するものの上位常連校です。

東大合格者数だけが大学合格実績のすべてではないにしても、わずか創立40年に満たない学校が、そうそうたる伝統校に肩を並べるほどの進学校だということがわかります。そんな進学校でサッカー部は日々の厳しい練習に取り組んでいます。

高3は10月の選手権(野球でいう甲子園)、もしくはリーグ最終戦(例年10月中旬頃)までやりきり、毎年、国立大学や有名私立大学、医学部に合格していく生徒が何人もいます。2016年度は高3生16名のうち6名が一橋大学に合格、2017年度は高3生14名のうち東大に1名、東北大1名、慶應1名、防衛大1名合格、2018年度には高3生7名のうち千葉大医学部1名、京都大1名、早稲田1名、2019年度は高3生12名のうち東大3名、早稲田2名、現役で合格しました。

中学受験組の生徒はもちろん、サッカー推薦で高校から入学し難関大学に合格している生徒もいます。高3の10月まで部活をやりきって、この実績! もちろん全員が第一志望に合格できる訳ではありません。浪人して東大や医学部に合格した先輩も何人もいました。
わが息子も、勉強と部活と息つく暇もなく取り組んでいます。人生において、こんなに勉強することも、こんなにサッカーに打ち込むことも二度とないと思います。渋幕には、そんな環境があります。

女性のイラスト勉強もサッカーも欲張りたい

息子が小6の春、私立中学第一志望校の最終詰めに入っていました。勉強とサッカー両方をガッツリ指導してくれる学校はなかなかありません。合格できるかどうかは別にして、サッカーの強豪校、もしくは大学合格実績の高い学校はそれぞれいくつもあります。概ねどちらかに偏っています。調べ尽くした末、

渋谷幕張高校は輝かしい大学進学実績がある
サッカー元日本代表トゥーリオ選手の出身校である
2年に1度夏休みにはブラジル遠征に行く

これらのことを知って断然興味が沸きました。

早速、渋谷幕張中学のスポーツフェスティバル(運動会)を見学に行き、サッカー部顧問のマルコス先生を探しました。新聞社などのインタビュー記事で、顔写真入りのマルコス先生の紹介記事をいくつも読んで行きました。運良くホームページで見たマルコス先生をみつけ、勇気を出して一人の受験生の保護者として声をかけました。ほんの数分の立ち話の中で、

私:「サッカーはもちろん、勉強もしっかり指導してくれる学校に息子を行かせたいと思い、渋幕を見にきました。」

マルコス先生:「高3の秋まで部活をやって東大に合格している生徒もいますよ。うちより強豪校はありますが渋幕だってそこそこ強くて、いつ勉強してるんだろう?と思うくらい頑張ってますよ。」
ということでした。その他にもサッカー部の様子を教えて下さって、熱心な先生だということはすぐにわかりました。

女性のイラスト部活動の様子

千葉県はサッカーのレベルが非常に高く、サッカー推薦で毎年何十人も生徒を取る高等学校が多数あります。そんな数々の強豪校に挑む渋幕サッカー部は、サッカー大好き、厳しい練習と勉学に全力で取り組む生徒達が集まってきました。

しかし、残念ながら、ここ数年部員数は減少傾向にあります。最近の生徒は、運動部に入る子がぐんと減ってしまっていること、大学の進学実績に魅力を感じて入学する子が多いので、過酷な部活は敬遠されがちです。1学年で1チームも作れないくらいの人数に減ってしまいました。渋谷幕張中学校サッカー部から上がる生徒、若干名のサッカー推薦、高校受験で入学してきた生徒、ブラジルからの留学生で構成されています。

自宅が遠方の生徒はそう多くありません。学校は千葉市にあり、多くの生徒は千葉市内もしくはその周辺に住んでいます。息子の同級生には、都内から通っている生徒が2名います。実はわが家も都内在住でした。中学生の時は、1時間と少々かけて千葉市まで通っていましたが、息子の高校進学と同時に浦安市(千葉県)に引っ越しました。息子の通学時間を節約し、高校生活をサッカーと勉学に思いっきり取り組んでほしいという親心です。

学校には、グランドはふたつあり、第1グランドは人工芝でサッカー場1面ほどの広さです。第二グランドは土で、第1グランドの1/4くらいの大きさです。

朝練は月曜~土曜、朝7時30分開始。走り込んだり、トレーニングをしているようです。早めに行くこともしばしばありますし、雨が降っても出かけていきます。朝は教室の自席に8時25分に着席していないと遅刻になってしまうため、着替えの時間などを考慮してぎりぎりまでやっているようです。

午後の部活は火曜~土曜の放課後にあり、日曜日は、年間を通じて大会が入ったり練習試合が組まれたり、通常の部活動などにあてられます。OFFは月曜日のみ。

木曜日には外部から熱血コーチが指導に来て下さり熱き練習がありました。部員は緊張感が増すのかもしれませんが、私たち保護者は、強面の顔をクチャクチャにして挨拶して下さるギャップが大好きです(私だけかな?)。しかし、現在は、ご自身の本業が忙しくなり辞められてしまいました。

合宿は春、夏、冬と年に3回。その他2年に1度約2週間ブラジルに遠征します。息子は2018年8月ブラジル遠征に参加しました。その様子はこちら↓

2020年はコロナ禍でブラジル遠征は中止。また、いつもお世話をしてくれた旅行会社が事業を畳んでしまったため、今後ブラジル遠征はどうなるかわかりません。

女性のイラスト公式戦

選手権、総体、県リーグ、関東大会、私学大会、千葉市ユース大会などに出場しています。日曜日や夏休みなどには、他校を招いたり、招かれたりの練習試合などもあり忙しい毎日です。

県リーグは、渋幕は2017年度2部に在籍し上位の成績です。1部は10チーム、2部は20チーム、3部は48チーム、4部は152チームが席をおいています。学校によって1チームだけエントリーしている学校もあれば、部員数によってAとBチーム、A、B、Cチームと複数チームでエントリーしている学校もあります。

詳しくは、千葉県サッカー協会のサイトをご覧ください。

女性のイラスト顧問はマルコス先生

顧問のマルコス先生は、元日本代表の田中マルクス闘莉王(トゥーリオ)選手を育てた人として有名です。トゥーリオはマルコス先生に渋谷幕張高校留学に誘われ、1998年に単身でブラジルから日本にやってきました。

今もブラジルから留学生を招いており、マルコス先生は日本語はもちろん生活全般すべての面倒を見ておいでです。学校の体育教師としての仕事、サッカー部顧問としての仕事、留学生の世話、生活のすべてを生徒たちに注がれていて、休みなどほとんどないように思われます。

私たち保護者には気さくに話しかけてくださいますが、生徒たちにはビシッと厳しいです。息子はいつも怒られています。凹んだり、なにくそと思ったり、たくましくなりそうです。

マルコス先生の経歴はネット上に紹介記事がたくさんあります。以下は少々古いですが、ニッケイ新聞の記事です。経歴がよくわかるので宜しかったら、ご覧ください。

五輪代表候補育てた二世=宗像マルコス監督=渋谷幕張高校サッカー部=日本で悲喜こもごもの体験=連載(上)=サンパウロFCとUSP

五輪代表候補育てた二世=渋谷幕張高校サッカー部 宗像マルコス監督=連載(下)=闘莉王の祖母は泣いた=「この子が日本の教育受けられるなんて」

以下の記事↓は、渋谷幕張中学校のサッカー部を紹介しています。

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