渋幕サッカー部は、夏休みにブラジル遠征に行く

渋幕サッカー部は2年に一度、夏休みを利用して約2週間の日程でブラジルに遠征します。3年生は引退こそしていませんが大学受験を控えているため、1年生と2年生の希望者のみ参加します。息子が参加した2018年8月は20回目、過去には毎年行った時期もあったり、他校と合同で行ったこともあったようです。

女性のイラストなぜ、ブラジル?

渋幕サッカー部の監督は、学校創設以来、日経ブラジル人のマルコス先生です。元日本代表の田中マルクス闘莉王(トゥーリオ)選手を世に送り出した人として知られています。ブラジルで生まれ育ったマルコス先生は、ブラジルとの太い人脈を生かしてサッカー遠征を企画してくださいます。

長年に渡って依頼しているブラジル旅行を専門とする「ウニベルツール」という会社を通じて渡航準備から、現地でのコーチの手配や練習試合、プロの試合観戦や観光などの企画など、マルコス先生が一手に尽力くださいます。部員達にとっては、生のブラジルサッカーに触れるまたとない機会、貴重な経験となりました。

保護者は、費用の準備やパスポート、ビザの取得などを行い送り出しました。未成年が保護者なしで渡航しますので、ビザ取得には戸籍謄本や両親のパスポートの写しなどが必要で、なかなか手続きが大変でした。その息子たちを何人もブラジルまで引率してくれるマルコス先生は、毎回それはそれは大変なご苦労があると思います。

女性のイラストブラジルでいくつも発見があった

ブラジルには、たくさんの人種がいること、通りで歌ったり踊ったり、とても自由な国で、人々は陽気で明るく、優しく、元気をもらったそうです。一方で貧しい子どもたちもみかけたようで、日本での自分たちの環境は非常に恵まれていることを実感したようです。

また、ブラジル人のサッカー関心度の高さは想像以上だったようです。街のあらゆるところにゴールがあり、ボールを蹴る大人や子どもの姿を頻繁に見たそうです。また、誰もがそれぞれに応援するプロサッカーチームがあり、ひとたび試合が始まると熱狂的な応援となり、審判への抗議や選手のミスに、幼い子や老婆までも容赦なく罵声をあげるのだそうです。

我が監督、マルコス先生も試合の時に熱く抗議をすることがあり、日本人感覚では少々心配になってしまうこともありますが、ブラジル人にとっては極当たり前のことみたいです。

息子たちは地元のチームや有名クラブチームとの試合も組まれており、個人技の高さ、勝利への執念、一対一の勝負にこだわる姿勢に刺激を受けたそうです。

プロサッカーチームの試合観戦、ソコーロ市の夜の祭りやサンパウロの街並み、ブラジル側とアルゼンチン側からイグアスの滝を見学するなど、観光ももりだくさんで充実した時間を過ごして帰ってきました。

片道27時間の大移動、地球の裏側まで高校サッカー部の仲間とサッカー大国に行ける機会に恵まれることは、なかなかないと思います。ブラジル遠征は、中学受験校を選択した時から、渋幕を目指すひとつのきっかけではありましたが、間違いなく一生ものの財産となる経験でした。親として、息子を海外に送り出す不安がなかった訳ではありませんが、ブラジルのことを知り尽くしているマルコス先生の案内だったからこそ、安全に楽しくブラジルを満喫できたのだと思います。

わが家の息子からの口からは聞けませんでしたが、何人もの生徒がブラジル体験記の中で、企画してくれた先生や送り出してくれた親に感謝の気持ちを述べていることに成長を感じました。

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