過去問に取り組むにあたって当たり前すぎる3つのこと、意外に実行できない家庭が多いそうです。あなたのお家は大丈夫ですか?
目次
ひとつめ、本番当日のつもりで環境を整える
自宅で過去問に挑戦する時は、受検当日まさしく本番のつもりで解かせます。問題や回答用紙は、当日の状態に可能な限り近い形で準備します。
問題は書籍のままではなく、該当ページをきちんとコピー
書籍のまま取り組むと、問題を解いている途中でページが閉じてしまったり、他のページが気になったり集中できないことが多いためです。
回答用紙は、声の教育社発行のスーパー過去問を購入すると〇〇%で拡大コピーするようにと記載されています。その指示に従ってコピーすると、試験当日に配布される回答用紙と同じ大きさになります。
静かな環境で時間をきっちりはかる
もちろん時間もきっちりはかります。家の中は静かにして試験日のように適度な緊張感を作ってあげましょう。
学校によっては学園祭や説明会の時に、前年度に実際に使用された入試問題の残りが山積みになって自由に持ち帰れる場合もあります。もし運良く見つけることができたら、必ず頂いて帰りましょう。まさしく本番当日の状態で解けますから、よい練習になります。
ふたつめ、出題パターンを熟知する
毎年出題問題は変わっても、同じような形式で出題される場合が少なくありません。
例えば、算数は計算問題に始まり、比較的基本的な問題がたくさん出題されるケース。正確さとスピードが勝負になります。こういった学校は、複数年の過去問に取り組むこと、更に一度取り組んで終わりではなく、同じ年度の問題を複数回解いて(忘れた頃に)リズムに慣れるよう指導されました。
逆にあまり決まった形式がない学校は、複数年の過去問に取り組むものの、同じ年の問題を何度も解く必要はないと指導されました。
必ず塾から過去問のやり方について指導があります。塾は、算数、国語、理科、社会それぞれ学校ごとに出題傾向をよく把握しています。またその特徴から、具体的に効果的な取り組み方を志望校に合わせて指導してくれます。疑問や不安に思うことは、何度でも相談し納得した上で挑戦すれば、価値ある対策になります。
いつ何年分の過去問を解くべきか、わが家がサピックスで指導された内容を、以下↓にご紹介しています。
余談ですが、娘の受験した女子学院は、社会の問題数がとにかく量がたくさんでした。毎年、同じ傾向でしたから短い時間で正確に回答する訓練を何度も行いました。
いざ入学してみると、たまたま担任は社会科教師。 娘がいうには、入学後の社会の定期テストはまさしく入試形式にそっくりで、きっと担任教師が入試問題を作っているのだろうと思ったそうです。
また回答欄の大きさは、求められている回答の文字数を予測できる大きさになっているので、非常に重要なヒントになったそうです。
みっつめ、見直しに価値あり、結果に一喜一憂しない
過去問を採点してみたら、ショックな結果だったことはよくあることです。それよりも過去問に挑戦したら、必ず丁寧なみ直しが必要です。実際の入試では、合格点のボーダーラインに何人もいて、1点2点が明暗を分けることも少なくないそうです。点数だけに一喜一憂して、これなら受かるの受からないのと議論する必要はまったくありません。ましてや親が慌てたりしないことです。
じっくり見直して、どんなミスをしたのか配点を落としてしまった要因は何なのかをしっかり見極めましょう。
過去問に正答率が掲載されている場合は、自分は正答率が高い問題を落としていないかどうかをしっかり確認して、落としているようなら重点的に対策を打ちましょう。
難問は正答率が低いです。正答率の低い難問は落としても、出来ない子が多いので点差は開きません。しかし、正答率の高い問題を落としてしまっているようでは点差をつけられてしまいます。
すべての問題に正解しなくても、合格点に届いていれば合格できます。落してはいけない問題を正解することが合格への近道です。
この考え方は、なかなか子供は理解できません。子供は難しい問題が解けると偉いと思って、難問に時間を取ってしまい、本来できるはずの問題に手が回らなくなることがあります。塾でも再三指導されるはずですが、大人がしっかり指導してあげましょう。
最新版の過去問は、おおむね街の本屋さんで見つけることができます。ただ、最新版に収録しているより以前の年度の過去問が欲しい場合は、アマゾンや楽天などのインターネット検索が便利です。街の本屋さんを何件回ってもなかなかみつかりませんが、インターネットならカンタンに探せます。必要とする年度、何年分が欲しいのか、よく検討して探してみてください。