親の力で有名小学校を目指すか、自分の力で有名中学校を目指すか

小学校受験は幼稚園児が取り組む受験のため、子どもではなく、親の受験です。中学受験は親の影響も大きいですが、本人の努力こそが結果を左右するため、小学生にとっては過酷な受験です。どちらにどんなメリット、デメリットがあるか・・・

目次

女性のイラスト小学校受験のメリットとデメリット

小学校受験は、子どもが幼すぎるため本人の意志による学校選びはもちろん、本人が受験勉強をしている意識も怪しいです。とはいえ小学校受験のための塾はたくさんあり、絵を書いたり、折り紙を折ったり、ドリルを指導してくれます。それぞれの小学校の傾向と対策を踏まえて、目が飛び出るほど高額な授業料でカリキュラムが組まれています。
大枚はたいて塾に通っても、入試の短い時間に幼い子どもの素質をどこまではかれるか甚だ疑問です。必ず親の面接もあり、見られているのは親です。

親の立場から考える小学校受験のメリットは、
①親の思い通りの学校選びができること
②小学校に入ってしまえば、内部進学で中学校高校、大学もあれば、そのまま上がっていけるので受験の心配なく、得意分野に打ち込める時間が作れること
③教育熱心な家庭が集まるので、環境に恵まれること
④学校施設が充実していること

デメリットは、
①費用がとてもかかること
②そのまま中学校高校と進学していくので世間が狭くなること
③公立小学校は徒歩圏内にあるが、受験校が近所にあるとは限らず、通学時間が子どもの負担になることが多いこと
④ご近所に友達がいないこと
⑤小学校受験は、子ども本人が頑張って努力したという記憶に残らないこと

時々、

「きっとうちの子は勉強しないだろうから、小学校でそこそこの学校に入れてしまって正解だったわ。」

という親がいます。私はこの類の発言を聞くたびに、

「本当にそうだろうか?」

と思います。本当に勉強しない子なのか、親が決めつけてやしないか。そういった親の言動が子どもを作っていないだろうか? 子どもは親の言動や行動をよく見ています。小学生くらいまでは、親の価値観をそのまま真似ています。 つまり親が子どもをうまくコントロールすれば、子どもはいかようにも真似てくれます。

女性のイラスト中学受験のメリットとデメリット

一方中学受験は、小学生が取り組む受験。まだまだ幼い小学生とはいえ、本人の意志も大きく影響する上、本気で取り組めば取り組むほど過酷な受験です。中学受験のための塾に何年も通い、夜遅くまで拘束されるなど制約が大きいです。しかし、やりぬくことで、大変貴重な経験となります。

中学受験のメリットは、
①小学生とはいえ、保護者と話し合いながら自分の意志で中学校を選択できること
②遊びたい気持ちを押さえて頑張って勉強することは、その後の人生に大きく影響する価値ある経験であること

デメリットは、
①遊び盛りの小学生が、長期間にわたり受験勉強を強いられること
②まだ幼い小学生、親のサポートは欠かせないため、親の負担も大きい
③公立中学校と比べたら、金銭的に大きな負担になること

女性のイラスト小学校、中学校、はたまた高校、受験は何歳が適しているか?

一概に正しい受験期はいつとは言い切れませんが、それぞれの家庭の状況、目指すところをはっきりさせれば、自ずとどのタイミングでの受験が良いか答えは出ます。ピアノを極めたい、野球に打ち込みたいなど集中して取り組みたいものがある場合、早い段階でエスカレーター式の学校に入ってしまえば、受験の心配なく極めたいことに集中して取り組むことができます。

ただエスカレーター式といえども、内部進学には進学テストがあり、小学校から中学、中学校から高校、大学附属なら高校から大学へと進むにも、その時々に求められる学力があります。

一般的な受験勉強ほどタイトな勉強を強いられることはまずありませんが、内部進学のため、顔見知りの仲間との競争となり複雑な人間模様が見え隠れするそうです。

自ら学習する習慣をつけるには、中学受験が向いています。幼稚園児では、幼すぎますが、小学生なら高学年ともなると、勉強して得られる充実感など多くを学べます。
それなら高校受験でもいいのではないかという考えもありますが、もちろん、本人の意志で真摯に取り組めるなら、高校受験でもよいと思います。
ただ、高校受験では既に親の助言など耳に入らない年齢に達しており、学習習慣がついていなければ、誘惑の多い昨今、本人が楽な方に逃げずに厳しい受験勉強で髙見を目指すことはなかなか難しいように思います。

わが家の小学校受験と中学校受験の経験から感じたこと、考えたことをご紹介↓しています。合わせてご覧ください。

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