一度始めたお手伝い、決してやめてはいけない

小学生になったら、ひとつだけ毎日するお手伝いを決めましょう。カンタンな作業でよいと思いますが、面倒でも嫌でもやりたくなくても、ひとつのことを毎日続けるという学習は重要です。

女性のイラストお手伝いを続けさせる難しさとその意味

小学校に入学すると学校の宿題として、よくお手伝いが課題になります。ひとつお兄ちゃん、お姉ちゃんになった気持ちをくすぐり責任を持たせる教育として実施されるようです。

わが家では、娘には家族四人分のお布団係を依頼しました。1年生ではまだ身体が小さいので、畳むのも敷くのも重労働でした。しかし、自分なりに工夫してすぐに上手になりました。もちろんできない日もありましたが、一度も文句も言わず六年間続けてくれました。

息子が小学生になった時には、本人と相談してお風呂掃除をお手伝いとしました。最初の2、3回は喜んでやってくれましたが、4日目、5日目ともなると、 後でやるだの、今日はできないだの、 ゴチャゴチャ言い訳ばかりしていてなかなかやりません。あげくの果てには

「お風呂洗いは大変だから、他のお手伝いがいい。」

と言い出しました。ここで許しては後々に影響すると思い、

「自分で一度決めたお手伝い、きちんとやりなさい。いつまでも文句を言っていても何も変わらないし、あなたがお風呂を洗わないと、誰もお風呂に入れないから困るんだよ。」

と、はっきり伝えました。こういう時、

「今日だけは特別だよとか、他のお手伝いにしようか。」

と許してしまったら、また数日後同じようにゴチャゴチャ文句を言い出すに決まっています。具合が悪い日はできないかもしれませんが、本人同意の上で始めたこと、続けさせることに重要な意味があるように思います。

いつまでもゴチャゴチャ言われると、親は根負けして許してしまう家庭も少なくないと思いますが、私はそれはすべての行いに通じると思います。いつまでも文句を言えば、どうにかなると子どもは学習します。

あれもこれもやって挑戦してみたいという気持ちは尊重するものの、一度始めたドリル、一度始めたピアノ、一度始めた水泳、一度始めたお手伝い。正当な理由がない限りやめることを簡単に許してはいけないと思います。 息子は2、3日間ほど悪態をついていましたが、どうあがいても変わらないことを悟ったらしく、それから二度と文句を言うことはありませんでした。

その後は、夕方帰宅したら自分から風呂洗いをしそのまま一番風呂に入るようになりました。中学生になってからは、帰宅時間が遅いので、お手伝いは弁当洗いに変更しました。もう二度と文句をいうこともなく部活で疲れていても、宿題をやっていて遅い時間になってもきちんと弁当箱を洗います。

たまにママ友の中には、子どもにお手伝いをやらせると下手で二度手間だという人がいます。私は下手で大いに結構だと思います。必ず少しずつ上手になります。洗ったお弁当が どうにも汚くて不衛生だと思うなら、後でこっそり簡単に仕上げ洗いをすればよいのです。洗い物に抵抗があるなら、ごみ捨てなどのお手伝いでもよいかもしれません。

女性のイラスト面倒なことを続ける習慣

子どもはお手伝いを通して、ひとつのことをやり続ける責任を学習します。完璧な仕上がりでなくても、時々褒めたり、ママは助かっているよという気持ちを伝えることによって、人のために何かをする喜びも味わえます。

小学生のお手伝いはカンタンな作業に限りますが、子どもにとっては毎日続けることは負担です。しかし、お手伝いは、面倒でも時間がなくても嫌でも続けていくことに大きな意味があります。

些細なことでも毎日やらなければいけないという体験は使命感や責任感が育ち、学習やクラブ活動などにも必ず役立ちます。

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