待ちに待った中学入学、本人は期待と不安でいっぱい! 善きにつけ悪しきにつけ、入学後、半年もすると緊張の糸は切れ、そこからどう過ごすか、また新たな課題が見えてきます。
成績の二極化
厳しい受験勉強を経て中学校に入学したら、当然開放感にあふれます。ほとんどの生徒は、電車通学となり行動範囲もぐんと広がります。家庭によっては親の強制によって、入学と同時に大学受験を視野に、さっそく塾に通い始める子もいるそうですが、その一方で、中学合格が最終目標になってしまい、入学はしたものの脱力してしまう子もいるそうです。
女子学院に入学して一年くらいたった頃の保護者会で、
「毎年のことですが、生徒は入学して半年もすると勉強する子としない子と二極化します。」
と先生が発言されてました。例年のことで特別なことではありませんとのこと。当初、ほとんどの生徒は、適度な緊張感に包まれ、よく勉強し、部活も活発に参加するそうですが、
緊張の糸が切れると、全くといっていいほど勉強しなくなってしまう子と、やるべき勉強だけはこなしていく子と二極化するそうです。
早い段階で勉強を放棄してしまうと、進度も早く難易度の高い授業に追いつくのは、後々難しくなってしまいます。あまりに遅れをとって、あきらめてしまうケースも少なくないそうです。
部活に打ち込んだり、友達との時間を大切にしたり、思春期に体験しておきたいこともたくさんありますから、カリカリ勉強する必要はないにせよ、英語と数学だけは積み重ねを怠らないことが重要です。またネットに明け暮れ、夜更かしが過ぎると、どうにか学校には行っても授業中に寝ているような生活を繰り返してしまいます。
昨今はインターネットもあって、かつて私たちが学生だった頃よりも誘惑も多く、複雑化しており、親の目の届かない交友関係も多く、親の忠告など届きまけん。
では、二極化のうち、わが子を勉強しない子にさせないためには、どうしたらよいか?
受験期間中、あまりに合格だけが最終ゴールのような導き方をすると、中学生になってから脱力しがちに思います。目標に向かって努力することに価値があることを常日頃から伝えましょう。