中学受験が終了する2月中旬をどんな気持ちで迎えることになるのか、12歳の子どもの気持ちを一番に考えてしておくべきことがあります。
合格する学校を準備
世の中の中学受験が終わったある年の2月中旬、先輩パパがこんなことを話してくれました。
「親の一番の仕事は、合格する学校を準備しておくことだった。」
私がその言葉の意味を理解したのは、数年後にわが子が受験を終えた時でした。その意味は次のようなものです。
都内の受験は毎年2月1日に解禁となり、約一週間続きます。どこの学校も、合格発表は翌日もしくは翌々日にあり、その結果次第で2日に受験終了の子もいれば、4日5日あたりになっても結果が出せずにいる子もいます。
不合格という結果を来る日も来る日も背負い、翌日には重たい気持ちと体を引きずって別の受験校に向かうことになります。4日、5日になっても合格がひとつも確保できないと、親子共々精神的にも肉体的にも想像以上に疲れます。
2月6日ともなると、受験も終盤となり入試を実施する学校はほとんどありません。まだまだ幼い12歳の子どもにとって、焦りや落ち込みは大人が想像する以上に辛いはずです。
さきほどの
「親の一番の仕事は、合格する学校を準備しておくことだった。」
と話してくれた先輩パパのお嬢さんは、なかなか合格がとれず毎晩大泣きしたそうです。受験期間も終了間際に一校だけやっと合格を頂き、落ち着いたそうです。
子どもにとって、すべての学校で不合格という結果は自分を否定されたような気持ちになるかもしれません。どこにも合格できなかったら、恥ずかしくて学校に行けない、友達に合わせる顔がないと思うかもしれません。
大人は中学受験はひとつの通過点にすぎず、この先、巻き返すチャンスはいくらでもあることを知っています。子どもはそこまで見えていませんから、目の前の結果だけに絶望感を抱いてしまいがちです。
頑張って勉強したと思っている子ほど、ショックは大きいです。中には親がいつまでも結果を引きづってしまい、子どもはサバサバしているようなケースもありますが。
多くの子が、例え第三志望、第四志望であっても合格した学校に入学します。入学するしないは別にしても、第三志望でも第四志望でも合格した学校があれば、心の支えになるのも事実です。
もし結果的にすべて不合格だったとしても、本人が努力しなかったせいだとしても、くれぐれも、
「あんたが勉強しないから、こういうことになるのよ。」
なんてことは言わないように。是非、子どもの気持ちに寄り添って、次は頑張ろうという気持ちになるように導いてあげてください。
親は志望校を軸に、受験日程を組む際、是非、安全圏の学校も用意しておきましょう。日程調整について、以下↓の記事もご覧ください。