合格発表は、まず親が受けてたつ

中学受験は短期決戦です。限られた短い期間に入試と合格発表を繰り返します。希望通りの結果が得られなければ、何度も繰り返すことになります。結果に落ち込んでいる暇はありませんが、意外にショックで立ち直れないのは、母親だったりすることも・・。

女性のイラスト合格発表のタイミングと方法

首都圏の中学受験は、年明け早々に埼玉県から入試がスタートし、下旬には千葉県、そして東京都は、2月1日入試解禁と同時に入試と合格発表が毎日繰り返されます。結果次第では、くる日もくる日も受験校におもむき、入試を受け続けなければなりません。保護者は、肉体的にも精神的にも疲れきったわが子をしっかり受け止め、実力を発揮できるようお膳立てしなくてはいけません

合格発表の形は学校によって様々です。もっとも早いケースでは、受験当日の夜、学校のホームページ上で発表されます。その結果を受けて、翌日はあらかじめ二校出願しておいた受験校のうち、難易度を上げて強気で攻めるか、難易度を下げて手堅く合格を取りに行くか判断する家庭もあります。

しかし、ホームページ発表の場合、アクセスが集中して夜中までホームページが開けず、気を揉むこともしばしば。子どもは寝かせ両親だけで翌日の戦略を決めるケースも少なくありません。

多くの学校は試験翌日もしくは翌々日、指定された時間に学校に掲示します。掲示と同時にホームページ上に発表する学校も増えてきました。しかし、ホームページにアクセスが集中し、発表時間から数時間つながらないことも多々あります。

子どもが他校を受けている間に、親が合格発表を確認するケースが多いです。

女性のイラスト合格を手にするまで続く緊張感

2月2日子どもが2校目を受験している間に、2月1日入試校の合格発表を見に行って不合格だとわかり、寝込んでしまったママ友がいます。ぎりぎりまで悩んで、ずっと目指してきた第一志望校を変更し、合格のとれる可能性が高い学校に変更しての結果だったためショックだったのだそうです。

あまりのショックで子どもを迎えに行けませんでした。そして2月3日には、2日に受験した学校も不合格を確認。子どものお迎えは、ご主人が行ったそうです。その姿を見た子どもが

「ママが来ていないということは、ダメだったんだね。」

と言ったそうです。更にその翌日も翌々日も不合格。

2月1日受験から合格がもらえるまで、親子共々毎日張りつめた気持ちで過ごします。合格がもらえなければ、12歳の子どもが何日も不安を抱え、受験校を渡り歩く緊張した日が続きます。

不合格は疲労を招きます。大人でも相当追い詰められた厳しい精神状態になりますから、12歳の子どもが、くる日もくる日もくじけそうな気持ちを引きずって試験を受けているのは辛いものです。その上、親が落ち込んでいるようでは、子どもの実力を引き出せません。

保護者は、子どもの気持ちを軽くしてあげること、肉体的な疲労もやわらげてあげることに徹しましょう。気持ちを切りかえさせ、翌日への鋭気を注入する役目があります。

長い人生を考えたら、中学受験は通過点に過ぎません。子どもは、今がすべてだと考えがちですから、大人がこの先いくらでも挽回のチャンスがあることを教えてあげましょう!
不合格はど~んと親が受け止めてあげましょう!

結局、そのお友達は2月4日まで予定していた学校はすべて落ちてしまい、まったく受験を考えていなかった学校に慌てて出願し2月5日も受験しました。

2月5日の朝、受験校に入る直前にいつも野球を教わっているパパコーチに気合を入れられたそうです。

「〇〇、絶対に合格を取ってこい!!」

そして翌日めでたく合格。後日談ですが、まったく調べていない学校でしたが、自宅から近く、スポーツも盛んで熱心な先生がたくさんいて非常に気に入っているということでした。

合格を手にするまで続く緊張感、一番苦しいのは本人!  親は落ち込んでいる暇はありません。

受験が終わった時、結果がどうであれ本人が頑張って乗り越えたという実感が持てれば、大成功な経験。その後の人生の大きな財産になります。どんな結果にせよ、

「自分の力で乗り越えたね。」

と言ってあげましょう。間違えても

「もっと勉強すれば、もうちょっとましな学校にいけたのに。」

なんて言ってはいけません。

志望校に落ちてしまったお友達、彼らがくだしたあっぱれな決断をご紹介↓しています。合わせてご覧ください。


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