受験するとなると、まっさきに思い描くのは志望校。でも、早い段階でわが子の偏差値から選んではいけない! それは何故か? もちろん偏差値うんぬんではなく、はっきり心に決めている学校があるなら、それもよし。しかし、6年生の秋に決まっていれば、十分間に合います。志望校選択にやるべきこと、やってはいけないこと、我が家の経験からご紹介します。
志望校が決まれば、やる気を持続しやすいのも事実
目標とする学校が早い段階で決まっているのは大いに結構、だからといって無理に慌てて決める必要もなし!
では、いつどうやって学校を選ぶのか
早い家庭では小学1年生から、一般的には4年生くらいになったら学校や塾が主催するそれぞれの学校説明会に参加したり、学園祭の見学に行って、自らの目で見て学校を絞り始めます。
親子で学園祭に行って生徒の様子、家からの距離、先生方は親切か、学校は清潔か、校庭は広いか、クラブ活動はさかんか、いろんな角度から確認しましょう。また、多くの学校で入試相談室が用意されており、 在校生が質問に答えてくれますから利用しましょう。
実際に学校に行くと、パンフレットからはわからなかったことがわかったり、噂とは異なる印象を受けたりすることも少なくありません。
また、子どもはよく知らない未知の世界、中学校がどんなところかを知ることによって受験という取り組みが身近になります。こんな学校に通いたいと思ってくれたら、これ幸い、目標がはっきりして学習意欲も沸いてきます。
サピックスの先生が、志望校を決めるにあたって面白いことアドバイスをくれました。私は目から鱗の助言で非常に興味深かったです。以下の記事↓で、ご紹介しています。
親は子どもの可能性を決めつけない
4年生以下の塾の保護者会では、志望校の候補にあげる学校を、子どものその時の成績で決めてはいけませんと説明されました。
例えば、4年生でわが子が偏差値50くらいだからといって、見学する学校を偏差値表の50くらいの学校だと決めつけてはいけないと意味です。
まだまだ、子どもがどう伸びていくかわからない段階で、子どもの可能性を親が頭打ちにしてはいけませんと指導されました。
6年生の秋になって偏差値50の成績で偏差値65の学校を見学に行くのは、時間的に余裕のない中、現実的ではありませんが、まだまだ先が見えない時期から芽を摘んでしまうことになりかねません。
子どもは親の行動や言動をよく見聞きしています。親が
「偏差値が〇〇だから、まあ、このくらいの学校でしょう。」
と夫婦で会話をしていたら、自分はこれくらいなんだと感じとってしまいます。
6年生になったら受験する学校をいくつか想定し、秋には今までの成績、魅力を感じる学校をよく考え、第一、第二、第三くらいまで固め、固めたら安易に変えたりせずに貫きましょう。
受験生は6年生の秋から、志望校に合わせた対策を始めます。志望校が決まれば、本番までの時間を志望校に合わせた仕上げに集中できます。何より心の迷いがないことが重要です。
6年生の秋には、志望校に特化した模試が頻繁に行われます。その結果でより現実が見えてきます。しかし、模試の結果に一喜一憂し、あっちにフラフラこっちにフラフラ志望校を変えるようでは、いい結果は得られません。
一度の模試の失敗で志望校を変更するのか、それまでの実力を信じるのか、状況や判断によりますが、精神衛生上、子どもが不安になるようなふるまいだけは避けましょう。
基本的には一度決めた目標は、最後まで貫きましょう。
以下↓の記事は、女子学院を第一志望校にしていた娘が、直前の模試でひどい成績を取った時の話です。その時、わが家のくだした決断、参考にしてください。
一方で親は万が一のことも鑑み、手堅く合格をとる戦略も立てておけばよいと思います。1月受験も含め、少なくとも1、2校の合格は取れるように計画しましょう。すべて不合格で中学受験を終了すると、全否定されたような気持ちになってしまう場合もありますから。
しかし、本人が全否定された気持ちにさせないのも親の仕事。ご参考記事はこちら↓