今のご時世、小学生もスマホを欲しがる時代。高額だということもありますが、その使い方や親の知らない世界とつながる怖さなどを考えると、親としては到底買い与えたくありません。では、何歳になったら買い与えたらよいか?
中学受験合格のご褒美にスマホ? ありえない
先日、美容師さんに髪を切ってもらいながら中学受験の話をしていました。既に数年前の話だということでしたが、美容師さんの息子さん、中学受験で第一志望校に合格したそうです。そのまま大学まで上がっていけるし、とてもいい学校だと親子共々大喜びしたそうです(具体的にどの学校かは聞きませんでした)。
しかし、喜びも束の間、思いもよらない結末になったとのこと。その美容師さん、母親としては反対でしたが、難関校に合格したご褒美にということで、父親が独断で息子にスマホを買い与えたそうです。もちろん息子は大喜び、すっかりスマホにはまり、まったく勉強しなくなってしまったそう。中学二年になった頃から、このままでは高校に上がれないので遅れを取り戻して、みんなと一緒に高校に進学するため頑張りましょうと、担任教師も親身に対応してくれたそうです。しかし、本人にはまったく響かず、そのままの状態が続いたそうです。
スマホは取り上げたのか、使う時間を決めたのか、詳しいことは聞きそびれてしまいましたが、結局、一貫校には上がれず、高校受験をして別の高校に上がり、大学受験もしたそうです。ご褒美にと買い与えてしまったスマホ、子どもの学習姿勢を一変させてしまいました。今思えば、スマホが原因で夫婦喧嘩が絶えず離婚寸前だったそうです。もし、買い与えるなら、使い方のルールをきっちり決めてからにすべきだったこと深く反省したそうです。
だがしかし、私はそもそも合格したことに、ご褒美は必要ないと思います。目標に向かって最後まで頑張り抜いたこと、結果もともなったこと、もちろん大喜びするのは当然です。たくさん褒めてあげたら良いと思います。好きなご飯もたくさん作ってあげたら良いと思います。家族でお祝い旅行するのもいいかもしれません。しかし、この結果は、本人だけの手柄ではなく、家族の協力、先生の指導、自分を応援してくれたすべての人と祝うべきことだということを学ばせるべきです。ご褒美を買い与えることは、本人だけの手柄だと言っているのと同じような気がしてなりません。