生活の中心はいつも兄。お兄ちゃんのサピックスの予定を優先し、お兄ちゃんばかりひいきしていて、妹は納得がいきません。妹もお兄ちゃんと同じようになりたくて入塾するものの・・・
生活の中心が塾に通う兄になる
ある友達ママの上の子、お兄ちゃんは小学校4年生からサピックスに通い、一生懸命に勉強していました。学年が上がるにつれ拘束時間も増え、宿題にも追われ日々を忙しく過ごしていました。塾がある日はもちろん、サピックスがない日も自宅でやることはいっぱいあります。
家族全員で一丸となって全力で応援していました。週末や連休、長期休暇もすべてお兄ちゃんの塾のスケジュールを優先しました。6年生になると、家族で旅行など出かける暇など一切ありません。妹はまだ小学校低学年でしたから、週末や長期休暇はお出かけして遊びたくて仕方ありません。
「どうしていつもサピックスがあるから無理。サピックスの宿題があるからダメ。サピックス、サピックスって、お兄ちゃんばっかりひいきすんの?」
と母親に怒っていました。
彼女にわかるように説明してあげても納得はいきませんでした。
「私も大きくなったら、絶対にサピックスに行く!」
と宣言していたそうです。そして晴れてお兄ちゃんは中学受験を終えて、
「さあ、お待たせしました。これからあなたの番よ。」
とばかりに妹もサピックスに入塾し、お兄ちゃんのように通い始めました。妹は2、3回通ったところで、
「サピックスってこんなところなの。行きたくな~い。」
とくる日もくる日も大きなされたそうです。小さいころはバラ色に見えたサピックス、いざ入ってみると思っていたのとまったく違ったようです。小学生なら無理もないことですが、ママ友はほとほと手を焼いていました。