2017年秋、2003年生まれ中学2年生14歳の新人作家がデビューしました。えっ? 14歳の作品なんてどうなの?と思われるかもしれませんが、小学館が主催する「12歳の文学賞」(小学生だけが応募できる新人公募文学賞)で史上初3年連続、大賞を受賞した実力の持ち主なんだそう。
5編からなる連作短編のうち1編「さよなら、田中さん」は、中学受験を子どもの目線から書いた作品です。これを読むと親として自分は子どもの気持ちに寄り添っているかなとハッとします。今なら特設サイトで全文読めます。
14歳の子どもの作品とは思えない仕上がりですが、14歳の子どもが純粋に書いた作品だからこそ、親世代として引き込まれてしまうのかもしれません。著者の鈴木るりかさんも、星美学園中学校に在籍する中学受験経験者です。