中学受験から得る3つの価値

子どもの初めての受験、何歳で挑戦すべきかは家庭それぞれの方針があると思いますが、わが家は中学受験が非常によいタイミングだったと感じています。それはここでご紹介する3つの理由によるものです。

目次

女性のイラスト中学受験は親子の挑戦

中学受験は、まだまだ遊びたい盛りの小学生が、週に何回も塾に通い、自宅では宿題に追われ、非常に過酷な生活を強いられます。

学年が上がるごとにその負担は増し、6年生ともなると朝から晩まで勉強に追われるようになります。しかし、振り返ってみると、わが家の娘と息子は受験の初体験にいいタイミングだったと思っています。

その理由は、以下の3点です。

学習習慣が定着した
目標に向かって努力する辛さ、充実感、楽しさを学んだ
やりぬく精神力を鍛えた

中学受験は、親子で取り組むことのできる最後の受験です。高校受験、大学受験も、もちろん親も応援しますが、基本は本人任せです。しかし、中学受験は親が大いにかかわり、一緒に戦えます。それだけに親子の信頼関係を上手に保たなければうまくいきませんが、親子でひとつの目標に向かって戦える機会など、そうそうありません。親が子どもの気持ちに寄り添いながら、うまくコントロールすれば、一生の財産になります。

女性のイラスト学習習慣が定着した

学習する姿勢は、小さいうちに身につけることができれば、抵抗なく続けていく習慣となります。小さい時から机に座ってやるべき課題に取り組むという姿勢、15分くらいの短い時間から始まり学年が上がるに従って自然と伸ばしていくことができました。

習慣になると親が○○をやりなさいと言わなくても、自らの意志で寝る前の歯磨きのように、おやつを食べたら宿題と身体に染みついていきます。習慣になれば、成長しても続けていきます。親が、

「もう中学生なんだから、勉強しなさい。」

といっても習慣になっていなければ、急に学習することは難しいように思います。今どきの社会、インターネット、youtub、ゲーム、誘惑が多すぎます。

女性のイラスト目標に向かって努力する楽しさを学んだ

中学受験準備は目標に向かって努力する辛さ、厳しさ、楽しさを学びました。取り組んでいる時には、自由が効かず投げ出したくなることもありましたが、苦しかっただけにやり遂げた時の喜びや達成感は大きかったようです。まだ小学生なので、嫌だという気持ちを親にぶつけてくれます。その時々に子どもの気持ちに寄り添いながら、息抜きをさせ励まし乗り越えるチャンスがあります。子どもが成長してしまうと、親に気持ちを伝えてくれないので、親は模試の結果や不十分な勉強時間だけを追求して、責めてしまいがちです。

息子は受験が終わり、毎日追われていた勉強から開放され入学式を待っていたある日、

「目標がないってつまらないね。」

と言いました。私はこの言葉を聞いた時、この受験体験は成功だったと思いました。

中学受験に挑戦すると決めても、小学生みんなが目標に向かって受験勉強に真摯に取り組めるとは限りません。塾に行くのを嫌がったり、宿題をまったくしなかったり、親の目にはイライラすることも少なくなく、親子喧嘩ばかりしている家庭もあります。

遊びたい年頃の子どもにとって、受験を苦痛に思うことは無理もないことです。子どもゆえに勉強する意味や、その先に待ちうけていることが見えていませんから、嫌々親の言う通りにしているだけかもしれません。

大人は受験の意味、その先に待っている中学高校大学生活、もっと先までも見えています。子どもにわかる言葉で教えてあげましょう。

子どもがその話の中に、目標を見つけたり、ワクワクする気持ち(○○中学校のサッカー部に入るとか、テレビで見た高校生クイズ番組に出るとか)を見い出せれば、強制されて勉強するのではなく、○○をしたいから頑張ると考えることができます。

親が期待するほどの成果が出なくても、目標に向かって努力することの大切さを学べるような受験体験にしてあげましょう。

女性のイラスト精神力を鍛えた

小学生ですからどうしても遊びたい日、眠い日もあります。勉強なんてやりたくない日もあります。それでも宿題提出期日が迫っていたり、数日後にテストがあると思えば、100点満点の頑張りでなくても自分なりに頑張ります。

子どもなりにいろんなことを我慢しています。大人から見たら

「もっともっと、更に上を」

と期待してしまいがちですが、子どもなりに頑張って取り組んでいることを認めてあげましょう。親の期待するレベルに到達しなくても、たくさん褒めて認めてあげれば、子どもは純粋に嬉しいと思って、その子なりに頑張ります。

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