東京の中学受験解禁日は2月1日。ここから数日間に、ほぼすべての中学校が受験日を設定しています。併願のできる学校できない学校、合格をとりにいく学校、チャレンジする学校、どう日程を組むか重要な戦略になります。
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2月1日御三家を狙うか、手堅く合格を取りにいくか
男子の御三家(開成中学、麻布中学、武蔵中学)、女子の御三家(桜蔭中学、女学院中学、雙葉中学)は、2月1日1回のみに試験日を設けています。つまり御三家は併願ができないため、男子も女子も一校に絞って準備しています。
ただし、女子の御三家には例外があります。サンデーショックといって併願可能な年があります。詳しくは、以下の記事↓をご覧ください。
2月1日の御三家には、合格を期待できないと判断すれば、1日に成績上位者たちが御三家を受けている間に、その他の難関校を受験し手堅く合格を取りに行く方法があります。
私のママ友は娘に、
「どうしても女子学院が受けたい。」
と言われ、成績が届いておらず、奇跡でも起こらない限り合格しないだろうと判断したものの、本人のたっての希望で受験した子がいました。
結果は不合格でした。母親としては、合格の難しい女子学院を受けるよりも、成績優秀者が不在のうちに少しでも合格の可能性のある学校を手堅く受けて欲しかったそうです。しかし、子どもに一生、
「受けさせてもらえなかった。」
と言われるのが嫌で折れたそうです。12歳とはいえ本人の意志もかなり重要ですが、2月1日の重要性を子どもに納得させるのも親の仕事です。
受験日が複数回ある学校は、何回も受けるのが有利
2月1日に試験日を当てている学校は、2日もしくは3日に結果が出ます。多くの子は、2日の朝にはまだ結果が出ていませんから、次の受験校に向かいます。
2月2日、3日と難関校、人気校の試験日は続きます。受験日は1回のみという学校もあれば2回、3回と受験できる学校もあります。多くの学校は、2回目3回目の方が募集人数が少ないので、自然に偏差値があがります。
複数回試験日を設けているすべての学校に確認した訳ではありませんが、私が学校説明会に行った範囲では、
「試験日が変わっても、問題の難易度は同じです。」
と説明していました。もし、希望する学校が複数回の受験日を設けていたら、学校説明会などで難易度や募集人数を含めた違いなどを確認することをお薦めします。
また、合格ボーダーラインに10名20名と同点の子がいた場合、合格者を決定するにあたって
「2回3回と受けてくれた子を優先します。それは本当にうちの学校を希望してくれる子に入学して欲しいからです。」
と説明する学校が多いです。豊島岡中学校の説明会では、
「わが校は受験する機会は3回ありますが、3回とも受けてくれた子は75%の子が合格しています。」
と説明がありました。
受験は情報戦でもあり、合格を手にするためには様々なノウハウがあります。疑問に思ったことや心配ごとは、学校に直接質問することはもちろん、塾の先生にもどんどん確認しましょう。
午前午後受験
試験日によっては、午前午後と2つの学校を受験することも可能です。我が家では経験がありませんが、あるママ友の家では午前中にある学校を受験し、時間がないので電車の中でこっそりおにぎりを食べ、午後の受験にどうにか間に合ったという人がいました。午前中は普段通り試験にのぞめたものの、午後は子どもが疲れてしまって集中できなかったようだと教えてくれました。
午前午後受験経験者は、
「午前午後の受験は、心身ともに消耗し、翌日にも響くのでお薦めしない。」
と言います。一日一校だけでも結構疲れます。その上、合格が取れないと日を追うごとに疲労が蓄積していきます。受験日程を組む際には、あまりきっちり入れすぎないこと、わが子の成績もかんがみて、合格まちがいなしの学校、たぶん大丈夫の学校、少々チャレンジの学校と複数校の受験校を考えてあげてください。その中でも、必ず合格できる学校を組み込みましょう。この記事↓は「親の仕事は合格できる学校を用意することだった。」と教えてくれた先輩パパのお話を紹介しています。