塾の拘束時間、学年が上がるにつれ驚くほど長くなります

小学生の塾通い、大人が想像する以上に厳しいです。親にとっては金銭的負担、学習や健康面のサポート、子どもにとっては時間的拘束、大量の勉強、精神的負担、学年が上がるにつれ、これらすべてが驚くほど増えていきます。

女性のイラスト中学受験のための塾通い、小学生後半は厳しい

今どきの小学生、低学年のうちは習い事に忙しく、高学年になると塾通いを始める子が増えます。
塾は、低学年のうちは通う回数も少なく、一回の授業時間も長くありません。しかし、学年が上がるにつれて、塾に長い時間拘束され、自宅では宿題に追われ、生活の中心は学校ではなく塾になります。学校は息抜きに行っている感さえあります。

我が家の子ども達が通っていたサピックスの拘束時間は以下の通りでした(今は変わっているかもしれませんから必要なら確認してください)。

4年生  平日週2回  17:00~20:00
5年生  平日週3回  17:00~20:00
6年生  平日週2回  17:00~21:00
    土曜日14:00~19:00
   2学期からは日曜日もあり9:00~18:45

平日は、授業開始時間30分前に算数の授業前テストがあります。受ける受けないは自由ですが、学校の都合で間に合わないなどの理由がない限り、ほとんどの児童は受けていました。

平日は一日の学校生活を終え、いったん帰宅し腹ごしらえをして塾に行くか、家に帰っていると間に合わない場合は、学校からそのまま塾に直行します。

直行する場合
・保護者がどこかで子どもと待ち合わせをして、ランドセルと塾バックを交換し、何か食べさせたり塾弁当を渡したりするケース
・塾で必要な教材も小学校に持って行き、何も食べずに小学校からそのまま塾に行くケース
・塾で必要な教材を小学校に持って行き、自分でコンビニで腹ごしらえをして塾に行くケース

多くの塾は、夕食を食べる時間を設けています。子どもは塾弁を持って行き、授業と授業の合間に食べるそうです。サピックスは休み時間はなくぶっ続けで授業が行われるので、お弁当は必要ありません(長期休みには、お弁当持参の日もあります)。

女性のイラスト子どもに塾が嫌だと言われないように

子どもは遊ぶ時間をけずられ、年々増していく学習負担に苦しくなってしまうケースもあります。春休み、夏休み、冬休み、すべての長期休暇に講習も入ります。学年があがるごとに一日あたりの授業時間は増し、通塾日数も増加します。塾によっては勉強合宿を組み、朝から晩まで学習するところもあります。

どんな受験でも楽な戦いはありませんが、中学受験は12歳の子どもにとって厳しい戦いです。本来なら遊びたい盛りの年齢なのに、小さな体でリュックにたくさんのテキストを入れて、夜まで塾で勉強し、家では宿題に追われ、テストも頻繁に行われ、その結果でクラスが落ちたり上がったり。

その一方でまったく受験には無縁な小学生もいます。友達との遊びやゲーム、テレビ、youtubeに時間を費やしている生活、これが本来の小学生の姿かもしれません。

こういった生活を考えると、例えわが子の成績が期待するほど上がらなくても子どもなりに頑張っていることに気づかされます。ついもっと頑張りなさい!!と尻を叩いてしまいがちですが、子どもが塾に嫌がらずに行けるよう、適度な息抜きの機会をもうけたり、たくさん褒めてあげたり、子どもの気持ちに寄り添いつつ、毅然とした態度で応援し続けなければなりません。

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